good-friend
「お~い、もう解散して~急病人が来たんだ。」


麻美ちゃんの声がして、膝をすりむいた男子が入ってきた。


「はーい」




帰り道、他愛無い話をした後で、文香は切り出した。


「でも よかったじゃん。相手が誰であれ理恵の気持ちが伝わったって事は。」


「文香。。。ありがとう。これからも、私たち、友達で居られるよね。」


「もちろんだよ。」


少し不安な気持ちを抱えながら、電車に乗った。


これから三人の関係は壊れることはないのだろうか・・・


その夜 文香は初めて、眠れね夜を過ごした。





「おはよ~」


いつもの朝の改札で文香は、理恵と良太に出会った。


家が近く、最寄り駅が同じ三人は、いつも同じ満員電車に乗って自然とこの改札で出会

うのが普段の流れだったけれど、、、今日、いつもと違っていたのは、



理恵と良太の二人が手をつないでいたことだった。









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