破片
「まぢで??」
原川桃。
入学式も欠席で顔を一度も見たことがない。
だから、悲しくも何ともないわけ。
ガラァ
「はい、席つけー」
担任は、原川桃について一切触れなかった。
そして、気付いた頃には原川桃の机はなくなっていた。
ピロピロ…
「もしもし…」
「もしもし。小野川莉子さん?」
「誰だよ!」
「…原川桃」
低いような高いような女の子の声。
いたずら電話だと思って切ろうとした。
原川桃。
入学式も欠席で顔を一度も見たことがない。
だから、悲しくも何ともないわけ。
ガラァ
「はい、席つけー」
担任は、原川桃について一切触れなかった。
そして、気付いた頃には原川桃の机はなくなっていた。
ピロピロ…
「もしもし…」
「もしもし。小野川莉子さん?」
「誰だよ!」
「…原川桃」
低いような高いような女の子の声。
いたずら電話だと思って切ろうとした。