破片
「だまれ!」



刃物を突き付けられて抵抗しなくなった。




服の中に啓吾の手が入って行く。



「嫌ッ!!」





叫んだけどその声は誰にも届かなかった。



やられて、気づいたら知らないベンチにいた。




それから、私立の中学校を退学した。




啓吾に、何回も連絡取ったけど番号が変わっていた。



私のお腹には小さな命が宿っていた。



でも、13歳で産めるはずもなく薬で流産した。




今でも、私は貴方を許さない。
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