好き、好き、好き
「ほら、これ貸したげる。
あたし数学も社会も
終わったから」
そう言ってみひろはあたしに
数学と社会のワークを
貸してくれた
「ありがとぉぉみひろ大好き!」
「はいはい、あ。
分からないとこあったら
あたしか大好先生に聞きなよ?」
『大好先生』だけ強調するみひろ
…意地悪だ。
「みひろなんか嫌い…」
「なんか言った?莉子ちゃん?」
「な…んでもありませんん!」
みひろは怒ると恐いのだ。