君だけの…


キーンコーンカーンコーン


やった!チャイムだ!!
やっと、やっとこの状況から抜け出せる!!


「よし、麻衣戻ろう!」


一刻も早く戻りたい。

元の世界に…。
じゃなくて教室に。


「えーっ、もう行っちゃうの…?」

ううっ、ごめんねワタル。
授業があるんだよ。


「なあ、さぼろうぜ」

「さぼりませんっ!!」


ナルは相変わらずだし。
もう…。

「じゃあ、暇な時さ、芸能科の屋上きてよ。
俺らあんまり学校こないけど、いるときメールするから」

イチヤまで〜〜〜!
なんだこいつら!?

「……わかったよ。
で、も、屋上って鍵かかってるじゃん?」

そうだよ!入れないはず。

「はい。鍵」

なぜ持ってる!?
あなた方何なんですか?
< 43 / 64 >

この作品をシェア

pagetop