君だけの…


鍵を受け取りポケットに入れた。

「じゃあ、戻る。ばいばい」

「じゃーな。暇になったら屋上来いよ!」

「またな、奏」

「ばいばーい!」


また会うのは嫌かなあ。うん。
まあ、ばれなくてよかった!


「ちょっと奏!!なんであの人たち知ってるの!?」

「なんでって…まあ、今日の朝会って話しかけられたから?」


どうしたんだろ?
そういえばさっきから麻衣喋ってなかったしなー。


「ええ!?だって芸能科一のお金持ちって噂のイケメンたちだよ?
なんで奏!?」


なんで奏って……。
麻衣、地味に傷つくんだけど。


「なんかわかんないけど、ナルに気に入られた」

「あー…わかったかも。
……美人だからなあ」

え!?
何がですか??

このみんなの行動の謎が解けたと言うのですか??

なんか最後の方ブツブツ言ってて聞こえなかったし!

「まあ、合ってるかわかんないし、鈍感な奏には言わなーい」
「ええっ?」

鈍感!?
なぜそこで鈍感??


まあ、いっか。
なんかよくわかんないけど。


どうにかなるよね!
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