Secret*Luv...
家の外に出ると
まだ恭夜はきていなかった。
夜空を見上げると
綺麗な星空だった。
あの日の事を思い出して
すこし胸が痛んだ。
「英李!」
星空にみとれていると
懐かしい声が
あたしの名前を呼んだ。
「...恭夜..」
本当に、本物の、恭夜...。
何日か話していないだけなのに
すごく懐かしい感じ。
「...お前に、話がある。」
「...あたしも。」
もう、周りは何も見えない。
今あたしに見えてるのは
目の前にいる恭夜だけ。
「...手放して気付いた。
俺は本気で、英李のことが
好きなんだ。
付き合ってほしい。」
どれほど
その言葉を待っていたんだろう。
「あたしも、
恭夜が好き...」
でも、なんでだろう。
胸の奥で、
何かが突っ掛かってるんだ。
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