Secret*Luv...

家の外に出ると
まだ恭夜はきていなかった。

夜空を見上げると
綺麗な星空だった。

あの日の事を思い出して
すこし胸が痛んだ。


「英李!」


星空にみとれていると
懐かしい声が
あたしの名前を呼んだ。


「...恭夜..」


本当に、本物の、恭夜...。

何日か話していないだけなのに

すごく懐かしい感じ。


「...お前に、話がある。」

「...あたしも。」


もう、周りは何も見えない。

今あたしに見えてるのは
目の前にいる恭夜だけ。


「...手放して気付いた。
俺は本気で、英李のことが

好きなんだ。
付き合ってほしい。」


どれほど
その言葉を待っていたんだろう。


「あたしも、
恭夜が好き...」




でも、なんでだろう。


胸の奥で、


何かが突っ掛かってるんだ。



.
< 107 / 120 >

この作品をシェア

pagetop