Secret*Luv...


その日、あたしは

恭夜の新しい携帯のアドレスと番号を教えてもらって
すぐに家に戻った。

久しぶりに恭夜に会って
恥ずかしくて
堪えられなかった。


「...。」


何分くらい、
外にいたんだろう。

家の中は静かだった。


リビングにいっても
明かりがついているだけで
誰もいなかった。


...聡は?


二階の、
自分の部屋に行ってみた。

ガチャ

「...聡?」

いない。

もしかして...!

ガチャ

いた。

亮太の部屋のドアを開けると

亮太を抱きまくらにして
眠っている聡がいた。


「...姉ちゃん」


びくっ


「亮太...起きてたの?」

「どうにかしてよ、この人!!」

「...ごめん、」


どうすればいいか
わからない。


「とりあえず、
今日は抱き枕よろしく。」


「えっ!
ちょっと待てって!!!」



亮太が何か言っていた気がするけど


無視して部屋に戻った。




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