Secret*Luv...
夜中に、
何かの物音で目が覚めた。
「...何?」

ドアの方かな...?

“トン、トン”

「!?」

こわい。

聡も亮太も寝てるのに
何なの!?

ガチャ。

「!?」

ドアが開いたっ!!泣

「いやぁ〜っ!!!」

「...え?」

「え?」

真っ暗で
何も見えないけど、

何か、動いてる!

「ふえぇ〜っ!
聡ぃ〜!助けてぇ〜!」

助けを呼んだところで
部屋の明かりがついた。

「何だよ!俺だよ。
ビビリすぎ」

「へ...?」

聡?

「ば...ばか!
ビビらせるな!!」

「うるさい」

静かに
ドアを閉めた。

「...なぁ」

「...何?」

「何話してたの?」

「え?」

「恭夜と。」


言った方がいいのかな。

...言わなくちゃいけないよね。


「あのね、
付き合うことになった...
恭夜が、
あたしのこと好きって...」

「...そっか」


まただ。

また聡を

傷つけた。


「...じゃあ、
俺ら、友達に戻ろっか。」

「え...?」

「俺、恭夜とも
前みたいに友達に
戻るから。
だから今度は
絶対、幸せになれよ。」


ともだち...?


「俺、帰るね。
泊まるとか
無茶言ってごめん。」


あたしは何も言えないまま

聡は部屋を出ていった。




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