Secret*Luv...


「さお姉!」


んん!?


「もう、まさし!!
どこ行ってたのっ!!
心配したんだからねっ?!」

「ご、ごめんなさい...」


あれ?
さっきまでの勢いはどこへ?


「ていうか、
何で手繋いでるの?誰?」

「あ、あの、その、」

「こいつ俺の彼女!」


あわわ、
あたし犯罪者確定...泣。


「はあ???...ん?
お姉さん、前に一度、
会ったことない?」


「えっ?!
そうですか!?」


「な〜んか、
見覚えある顔なんだよね。
ん〜、思い出せない!」


「人違いじゃないかな...?」

「いや、
絶対見たことあるっ!」


この強引さ、
誰かに似てる...。


「あの...さ、
お兄ちゃんとか、いる?」


「あぁ!思い出した!!
写真の人だっ!!」


写真の人???


「さと兄の友達ですよね!?
藤森聡の!!
前さと兄の部屋入った時
写真が飾ってあって、
だから見覚えあったんだ!」

「え...
じゃあ、聡の妹さん!?
で、まさしくんが弟!?」


「はい!」


「なんだ、えり、
さと兄の友達だったのか!」

まさか、
聡の兄弟と出くわすなんて。


「えっと英李さんは、
今日誰かと一緒に?」

「う...うん、
でもはぐれちゃって。」

「あ、じゃあ
見つかるまで一緒にいません?
さと兄もいるし。」

「え!?」





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