Secret*Luv...



こういう時、
部屋にカギがついてれば
いいのにって思う。



ガチャ。



「英李っ...!
ごめん、無神経だったよな...」



ほら。


1人になりたいのに.


聡はずかずか


あたしの部屋に入ってくる。


「知るかよ。
聡なんか知るかよっ!」


あーもう
嫌んなるぜ←不良化。


「どうしよう恭夜...。
英李がグレた...。」


お願いだから
もう帰って...。



「...英李。」



恭夜...。



「ごめん、いいにくいこと、
言わせようとして。」



もう遅いわっ!



「でもさっ!
英李だけじゃないと思う!
俺もエロ本持ってるし!」



は?
何暴露してんのこの人。



「ど...どうしたの恭夜」



「や、だから、
エロい本なんか
誰でも持ってるし
隠さなくても大丈夫だって」



え?



もしかして恭夜...
あたしがエロ漫画を
書いてるって事じゃなく、
持ってることに対して
フォローしてる?



「だいたいさぁ、
聡も少女漫画で
勃起すんなよなー」



「...ああ、うん、ごめん?」



聡、困惑。



そりゃそうか。

聡は
あたしの漫画を見た
としか言ってない。


あたしが“書いた”
漫画を見たとは言ってない。


だから
恭夜はあたしが
所持してたエロ漫画を
聡が見たと思ってるんだ。


ってことは、
恭夜にはバレてないっ?!







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