Secret*Luv...
忘れるために。
聡の口から出た言葉は、
想像もしてない言葉だった。
「そんなん、知ってるよ。
でも俺だって好きだもん。
お前のこと。」
「でも、
あたしの中には
まだ恭夜がいる...。
辛くないの?
そんなあたしを見てて...」
「つらいよ?
でも、それでも、
英李のそばにいたいんだ」
「さとし...」
あたしって、馬鹿だ。
こんなにも想われてるのに、
まだ恭夜のこと引きずってる。
「昨日の今日だし
英李の気持ちがまだ、
整理ついてないのは
わかってる。
でも今日は、
俺の事だけ考えて、
俺の事だけ見てて?」
「...」
「...着替えておいで」
「...うん」
…去年とは少し違った、
海での思い出ができた。
あたし、確実に
聡の事好きになってる。
だけど
どうしても、
恭夜の顔が、
頭から離れない。
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