《完》愛さずにはいられない【BL】

 完全に俺を避けていた。


 悶々と俺はしながらも…重たい本を抱えて、何度も階段を上り下りを繰返す。


 利遠は当番で貸し出しカウンターに業務に就いてた。


 「……重たいね~」


 同じ2年生で部員の蔭森夢摘(カゲモリムツミ)が息を切らせて俺に話しかける。


 「少し休もうか?」


 「賛成~」


 彼女も同調して俺と同じカウチソファーに座り込む。


 


 
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