《完》愛さずにはいられない【BL】
 脚立を使用しなければいけないけっこう上の棚の本を戻そうと利遠は爪先立ちして手を伸ばす。



 俺が後ろから…利遠の手から本を奪い…棚に入れ込む。


 俺は利遠より5センチ背が高かった。


 口惜しそうに…利遠は俺に舌打ち。


 「…利遠…俺たちの噂知っているか?」


 「!?梓遠に聞いたのか?」


 「部員の蔭森から聞いた…」


 「……そうか…」


 利遠はワゴンの中に入った…本をどんどん書棚に戻してゆく。
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