《完》愛さずにはいられない【BL】
休憩時間。
隣のクラスの梓遠が利遠の元に来た。
「航の前の席か…利遠」
「ああ~」
「航…話していなかったけど…コイツ…俺の双子の弟の利遠」
黒髪で真面目に制服を着こなしている梓遠と利遠を見比べる。
二人は顔と声、背丈まで全く同じーー
「……見れば分かる…瓜二つじゃん」
「…幼なじみの好で弟を頼む…航」
「あ…ああ~」
梓遠のお願いは何でも聞いてやるーー
惚れた弱みだ。