《完》愛さずにはいられない【BL】
「……いちいち…リアクション…激しいから…マジでお前…面白い」
利遠はゲラゲラ笑い始める。
「……単細胞なんだ…ほっといてくれ!」
「……はははっ~」
利遠…完全にツボにハマった様子。
俺もヤツに釣られて笑った。
「……こんなに笑えるヤツ…初めてだ…横隔膜が痛い…俺…ぜってぇ~お前を
離さない」
「えっ!!?」
俺は思わず…ヤツから逃げるように後ずさる。
「……他の男を思ってるヤツ…いきなり…喰わねえよ~俺はお前を振り向かせて
俺に溺れさせてやる!喰うのはそ・れ・か・ら…」
言葉を区切り言い放つ利遠。
その瞳はまさに狙った獲物は逃さない狼みたいだった。