《完》愛さずにはいられない【BL】
 くるみが珍しく俺の部屋に入って来た。


 「ねえ~利遠…お願いがあるの」


 可愛い声で利遠に話しかけるくるみ。

 一瞬…気持ちが悪くなったのか…顔を顰める利遠。


 女子と友好になろうと思っている態度ではなかった。

 


 俺はそれを見て少し安堵感が生まれる。


 「私のツレで違う私立に行った…尚ちゃんと梓遠の4人でWデートしない?遊園地の
タダ券4枚貰ったらしくて…利遠のコト話したら会ってみたいって」


 「……」


 利遠はチラリと俺を見つめて…不敵に笑う。


 「いいけど…で、いつ行くの?」


 「今度の日曜日……」


 「OK、いいよ~。で、尚ちゃんは可愛いの?」


 「可愛いわよ~」


 


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