桃色!
「あ、あたし変わってるからなー、
あはははは」
あ、しまった。
この言い方じゃ、蓮見くんが変わってるって言ってるようなもんじゃない!!
お馬鹿野郎!!
「あ、だからといって、蓮見くんが変わってるってわけではなくてね、あたしは変わってるけど、別に蓮見くんがこの本を読んでるからってね、変わってるとゆうわけでは…」
「ぶっ、高月さん面白いね、高月みたいな子、俺の周りには居ないよ」
そ、そりゃあ、暴言叫び散らしながらタックルしてくるような女の子は、他に居ないでしょうけど…。
「ははは、お昼は思いっきりしタックルしちゃったしね…」
「あ~だね、でもいいと思うよ、俺、女々しい子、ちょっと苦手だから」
そ、それは、遠回しに、あたしが女の子らしくないと言っておられますよね……?
んんん。
でもこれって一応褒められてるの、かな?
あのー、調子乗っちゃっていいですか!!?
「それって褒めてるのかな~?」
「褒めてる褒めてる!
なんか、高月さんとなら、男友達みたいに仲良くなれそう!」
……………………………。
……あのですねぇ、
整いまくってる、綺麗なお顔で、そんなこと言われましてもね。
その発言は、遠回しに、あなたは恋愛対象じゃございませんよ、って言っておられますよね。
蓮見くんめ、どんだけ遠回しな野郎なんだああああああ!!
うらあああああああああ!!!
なんて、あの綺麗なお顔を見てたら、そんな事とかぶっ飛んじゃうんだけどね。
すんごい酷なこと言われたはずなのに、あたしの心臓は、飛び出そうなくらいドキドキしちゃってるわけで。
あたし、もうこの気持ち、憧れって言葉で表せれないや。
どうやらあたしは、蓮見くんのことが、大好きになったみたいです。