桃色!
外見は超超かっこいいのに、中身が可愛いなんてねー。
もはや犯罪レベルだ、このやろー!!
周りの視線をチクチク感じながらも、昇降口まで蓮見くんの隣を歩く。
あたしたちの会話の内容を知らなきゃ、カップルみたいだよね!うん!
なーんて、にやにやしてたら。
「バコーン」
「ったあ!!?」
何者かが…、いや、誰かは見なくても分かるんだけど。
遥が。
学校指定のスクールバックで後頭部をバコーンって。
…てか、自分でバコーンとか言っちゃってるし。
「なっにすんのよ!遥ァア!!」
「あ、わり。見えなかったわ」
「はあ!?あんた自分で、バコーンって言ったじゃない!!」
「まあまあ、2人とも落ち着いて…」
あ、落ち着いてないのはあたしだけなんですけどもっ。
あたしと遥を蓮見くんがなだめるとゆうのは、ほぼ毎日のこと。
蓮見くんと話してると、何故か遥がどこからともなく現れるんだよね。
あ、言い忘れてたけど、遥も実はサッカー部で、蓮見くんとも結構仲がいいみたい。
んま、だからといって、遥に蓮見くんのことを相談することなんか、ずえええええったいありえないんですけどね!