桃色！

「蓮見ぃー、こんな凶暴で男みたいでゴリラみたいなやつ、関わるのやめといたがいいよー？」

「はは、高月さんはちゃんと女の子だよ」



……って、凶暴とゴリラのとこは否定しないんかーい！！


ツッコミそうになったのを、ギリギリで耐えた。

蓮見くんには、女の子らしいって思われたいし！
まあ、もはや無理なのかもしれないんですけど！！




もう余計なこと言わないで、と言わんばかりに、遥をギッと睨み付けてやる。


それに気づいた遥は、ちょっぴり寂しそうにも見えないような顔をして、去っていった。

なんなんだ！？あいつ！！




「もー、遥も毎日なんなんだろうねー」

「俺と高月さんが仲良くしてるのが気にくわないんじゃないかな？」

「えっ、大事な部活仲間に変な虫がついてほしくないってことかなあ！？」

「いやいや、俺の方が恨まれてるんだって、多分」

「えぇー、蓮見くんが恨まれるとかないって！あいつ、蓮見くんのこと好きだし」

「や、そうじゃなくてー…ま、いっか」





蓮見くん、たまによく分かんないこと言うなあ～。



でも、あたしそこまで遥に嫌われてんのかな？？

いや、嫌がらせこそ毎日されてるんだけどサ。

嫌われてるとかは、考えたことなかったなー。

ま、別にいいけど。