桃色!
「え、蓮見くんにあたしみたいな変な虫が付いてるのが嫌だったんじゃないの?」
「んなわけあるかあああ!」
「じゃあなんで、毎日毎日邪魔してくんのさ?」
「う…、うるさい!!ののかなんか、ゴリラのくせに!!!」
それだけ言い残して、去っていきましたとさ…。
ホント、いつからあんな意味不明、理解不能なやつになったんだよって!
……うん、あーゆうやつは、ほっといた方がいいみたいだわ。
相手するだけ、時間の無駄デスネ。
チャイムが鳴って、皆が各々席に着き始める。
ま、もうしばらく先生は来ないんだろうけどね!
遥のせいで出来なかった、鞄の中身を引き出しに入れる作業をしていると、榊原くんが話しかけてきた。
「高月さん、さっき上杉にだいぶ絡まれてたね」
「んー、あいつ最近ホント意味不明なんだよね、毎日蓮見くんとの会話邪魔してくるし」
「え、そうなの?」
「そうなの!多分、大好きな部活仲間があたしと仲良くしてるのが嫌なんだと思うよー。あたし、何か相当嫌われてますね…」