18才の、喪主
壱―――
高校三年の秋―――――
熱中していた部活も引退してバイトに明け暮れる日々を送っていた私、宮本 咲(ミヤモト サキ)
3才年上の大学生の彼氏、清水 隆大(シミズ タカヒロ)
付き合って3ヵ月、今のバイト先で知り合った
とある日の放課後、いつも通り車で迎えにきてくれた彼氏
『おかえり』
『ただいまっ』
いそいそと車に乗り込み彼氏の家に向かう
向かってる途中、母からメールきた
〔今日は学校終わったらすぐに帰ってきて〕
今から彼氏の家でまったりくつろぐはずだったのに....
しかし母がこんなメールを送ってくるのは珍しく、どんなに夜遅くなっても怒らない母
『何か今日は早く帰って来いってぇ』
急にテンションがガタ落ちした
『あぁ、まぁしゃーないわ。ほな家送るわ』
そう言うと車は私の自宅に向かって走る