幼馴染みは男嫌い


少しだけあげた顔が
驚きで目を見開いていた


体育座りをする姫野の目の前に
膝をついて座る



「姫野が男が嫌いなの知ってるし
触られるなんかもっての他だよな

ごめん。」



小さく首を振る



「一つ…聞いてい?」

「…」


「ー嫌いじゃないって…何?」



大きく見開いた目を少し伏せ
静かに口を開いた


「嫌いじゃ…ない」

「うん。」

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