幼馴染みは男嫌い
―ガラガラ
ボーっとしていたら
教室の扉を開ける音がした
ガラスにうっすら写る影が
だんだんと近づいてきて…
ハッキリ見えた人影は理人だった
「何やってんの?織姫さん」
「まだ、彦星だし。」
振り返らずガラス越しに返事をする
「衣装脱いだんだね」
「あぁ、キツかったからな〜」
頭を左右に振って首を鳴らす
「もう衣装脱いだから、俺が彦星だせ?
お前の願い、叶えに来たんだよ
短冊に何て書いたんだ?」
「…女の友達が増えますよーに」
「はは…姫野らし」