幼馴染みは男嫌い


短冊に書いたの

『名前を呼んで』って



「何年間お前見てきたと思ってんだよ

さぁ、俺の織姫サマお望みはなんですか?」



少し近づいた理人を見上げる



優しく微笑む理人を見て思う

ああ、私の方が理人の事わかってなかったんだって




「名前…もう一回呼んで?」

「…真理亜」




「理人…」

「ん〜?」


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