幼馴染みは男嫌い


こわばっていた体の力が抜けて
方に理人の手がそっと回る



落ち着く気持ちに反して
だんだん速くなっていく心臓の音が
すごく新鮮だった


琴子を抱きしめた時とは全然違う安心感が私を包む



「ふふ…」

「…!何笑ってんだよ」



「だって理人。心臓の音すご…い…」



理人の胸に埋めてた顔をあげて
理人を見ると


見たこと無いくらい真剣な顔をした彼が
私を見下ろしていた


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