Dear...xxx
「まぁ男とかなんぼでも居るしな!
誰かに慰めてもーらおっと。」
竜を失った悲しみより、一人という
寂しさの他が大きかったえりは
誰でもいいから、と温もりを求めた。
「HPに来てたメールでも返しとき!」
飛鳥に言われ、自分がHPを持ってた
ことを思い出した。
「最近全然見んの忘れてたわー…
でもHPからメールしてくる奴って
付き合っても大概ヤリ目やしなー。」
そう言いながら、何気なくHPを開く。
"未読メール56件"
"よかったら絡もー"
"写メ見たでー可愛いな"
"下着売ってくれへん"
文は違っても目的なんかみんな一緒。
「本間しょーもない男ばっかやわ~。」
「わからんで?もしかしたらそこで
運命的な出会いがあるかもやで~」
「今までもなかったし絶対ないわぁ。」
この時はまだ…そう思ってた。