俺の天使
今日は萌香の家じゃなく、俺の家に向かう。
つまり、俺の部屋ってこと…。
確かいろんなものが散らばってたかも。
ヤベーな、朝片づけとけばよかった…
漫画読んでるんじゃなかった。
「お邪魔します」
「どーぞ」
俺の家に着いた。
家の鍵が開いていたから、兄貴か母さんがいるんだろーな。
会わないよーに部屋に行かねーと…
―ガチャ―
「最悪」
「なんか言った?」
「なんもないよ」
「それならいっかぁ」
萌香は安心した表情だったけど俺は安心なんかできねー…
「お、遥樹」
「兄貴…」
「なに、その最悪です的なノリ」
「関係ねーよ」
「ふーん、てか可愛い仔じゃん!彼女?」
萌香に話振るなよ…
「え、あ、初めまして」
「いいよ、萌香部屋行くぞ」
兄貴なんかに頭下げるなよ。
調子のるから…