時空をこえて貴方に恋をする


……………

総司さんは、血を吐いたんだ…

「総司さん!!」

総司さんの姿を見た時、涙が出てきた

「そ…じさ…ん…死んじゃ… イヤァ…」

涙が止まらない
その時、総司さんの手が
私の頬に触れた

「泣かないで下さいよ…
私は貴女の笑顔が好きなんですから…
ウッ!ガハッ」

「喋らないで下さい!!」

どうすれば…いいの?

どうしたら…

……………

そうだ…力を使えば…

でも、総司さんの病気は労害

この病気は…

死病…

だから、この前みたいに
倒れただけじゃすまない…

でもね、助けたいよ…
総司さんが助かるんなら
この命を犠牲にしても構わない…

ゴメンね…
約束…守れないや…

「今、楽にするからね」

頬に温かい物が伝った

今まで、ありがとう…
そして…
”さようなら”

私は、集中した…

総司さんの手当ては
時間がかかった

そして、手当てが終わった




…………………






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