何故か私、不良の彼女になりました
哀れな少女の話1
今日から高校生
「円香! …大丈夫?」
坂下マキ(サカシタ)は先程から俯いている、平山円香(ヒラヤママドカ)の表情を心配の色を浮かべながら覗きこむ。
「…マキちゃぁん」
隣にいる友達に涙目になりながら抱きつく。
「おっと。 どうしたの」
優しくポンポン背中を叩いてくれるマキに、安心したのかさらに抱きついた。
「円香?」
「……離れるのは、嫌です」
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