何故か私、不良の彼女になりました


彼女は円香を助けたが、代わりに今度はマキが不良に腕を掴まれた。

マキは顔を歪め、先程の円香同様必死に腕を振りほどこうとする。


少女はその光景を目のあたりにし、ガクガクと全身が震え始めた。


(…坂下さんが、連れていかれる)


私のせいで。


マキの表情は、円香からは見えない。


(助けなきゃ、助けなきゃ)

私のせいで坂下さんが!



その後、ハッとした時にはマキがいて、辺りを見渡しても不良達の姿は既に消えていた。



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