何故か私、不良の彼女になりました


「円香、帰ろう」

「はい」


貰った教科書等を真新しい鞄に入れ、席を立つ。

扉に向かい一歩足を踏み出したその時、後ろの扉がガラリと大きな音をたてて開いた。

瞬間、ガヤガヤ騒いでいた教室が水を打ったように静まりかえる。


それもその筈、立っていた二人の人物は鮮やかな髪色をしていたのだから。



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