何故か私、不良の彼女になりました
「どうしたら円香は自分が可愛いことに気付いてくれるのかなぁって」
「私が可愛いはずありません」
キッパリ言い切ってしまう少女にマキは、またため息をついた。
「それよりマキちゃん」
「ん?」
「髪、結ばなくていいのですか?」
「結んだ方がいい?」
自身の髪の毛に触れながら、彼女に訊ねる。
正直なところ、マキは髪を結ぶのは面倒なので嫌なのだが。
「はい!」
校則でも絶対に結ぼうとしないのが彼女。