毒舌最強少女の日常



沖田と土方には広間に行けと言われ、斎藤には広間に行くなと言われた瑠偉はちょっとイラついた。


「…なんで広間に行っちゃいけないんですか。」


「そ、それは…その、広間は、その、」


「はい?」


「今、広間は戦場と化しているのだ!……たぶん。」


「………。」


「………すまん。」



やはりしょんぼりとする斎藤に、瑠偉は無理やりな理由に納得したふりをすることにした。

……斎藤さんが可愛く見えるのは気のせいか?



「じゃあ私、道場で稽古でもしてきますから……落ち込まないで下さい。」


「…っ、あ、あぁ!ゆっくり稽古してきてくれ。」


斎藤はホッとしたように台所へと荷物を運んでいった。




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