毒舌最強少女の日常
『そりゃ殴りたくもなりますよ。馬鹿なのに偉そうにして、ウザッ。』
「いやいや神様だから!偉いから!馬鹿でも偉いからぁあ!」
瑠偉からしてみれば、
神様だろうが仏様だろうが大明神様だろうが関係ない。
ムカつくものはムカつくのだ。
瑠偉は少し俯いて、「それに…」と、付け足す。
『消し忘れって……消し忘れって……、それで土方は戸惑ったんだろうし。』
さっきまでの毒舌はどこへやら。
おとなしくなる瑠偉。
「へ、あ…?……瑠偉、さん?」
そんな瑠偉に戸惑う原田。
『自分だけ覚えてるなんて……、普通に不安になるだろ。』
「いや、そうなんだけど、そうなんだけど。」
『土方に、そんな思いをさせた神様なんか知らない……。』
原田は口をポカーンと開けた。
だって……瑠偉が顔を真っ赤にしていたのだ。