毒舌最強少女の日常
―――はっきり言って、ありえないだろう。この状況は。
「なんで私の目の前に私がいるのかも理解不能だな。しかもお前、トシだと?いつから変態になったんだ、あ?いや、もとから変態だったな、捕まれ。警察に捕まってしまえ変態」
「変態じゃねぇぇえ!」
私の目の前に私が。
悪夢だな悪夢だろう早く覚めろ。
と、思いたいが
一回、沖田さんと入れ替わったことのある私ならわかる。
認めたくないだけで。
つまりは
―――私と土方の精神が入れ替わった。
……悪夢だ。
「最悪だ」
「お前の毒舌がな」
というわけで、
私は今、トシの姿をしている。
「というか、“けいさつ”って何だ?」
トシがそう言ってきたので、私は答えた。
「人を殺した奴とか変態とか変態とか変態とかを捕まえて牢に入れる奴らだ。お前は捕まる要素に全部当てはまるだろう、迅速に今すぐ捕まれ」
「よく分かんねーが“けいさつ”に謝れ」