毒舌最強少女の日常
あぁもう。
流されてもいいかな、なんて。
私らしくもない。
「瑠偉、好きだ。欲しい」
「……くれてやるよ。しょうがないから」
まぁ今回は
負けてやってもいい。
その代わり
私は土方の襟をグイッと引っ張って
土方の耳に口を近づけ囁く。
「…―――。」
そのせいで
翌日は腰が相当痛くなるとか思いもしなかった。
――
―――
―――――…
「…腰痛い」
「お前が煽るからだろ」
「煽ってねえよ死ね」
まさか
あの一言で土方に火がつくとは
―――『…愛してる』
**********
(なんかお前がトシに吹き込んだらしいな馬鹿)
(えっ!俺は土方さんに夜の情事の様子を聞いただけなんだけど!)
(糞が、消えろ。土下座の体制で崖から落ちろ)
(なんて高度な死に方!?)
END