毒舌最強少女の日常

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出張の用事も終わり、会社に戻ってきた。
ロビーにいるけど、部署に行きにくい。


…は、いいけど


「バレンタイン、ね」


ややこしいイベント作ったの誰だよマジで。

カバンから一つの箱を取り出す。

昨日、ビターチョコで生チョコを作ってみた…けど、ゴディバには勝てないだろ。


朝ソッコーで渡せば良かった。

んでもって、出張、現地から帰宅にすれば良かった。


はぁー、とため息をついた。


「あの、林さん」

「ん？」


声をかけられ
振り向けば、知らない男。


「あ、あの、俺、そのあの林さんが」

「え」


いや、鈍感ではないつもりだから分かるけど…告白、か？


「俺、林さんが…好きなんだ！」

「…私、付き合ってる人がいるんですよ」

「知ってます!!」


あ、知ってるんだ。