毒舌最強少女の日常



「でも、諦めないんで!」

「…あー、いや、気持ちはありがたいんですが…」


さすがに自分を想っている人を蔑ろに扱うことは出来ず、扱いに困っていると


「わりぃけど、諦めなくても、コイツはお前のモノにはならねぇよ。俺のモノだからな」


いきなり背後からお腹に腕がまわって、背中に体温が。

……気がついたら、土方に後ろから抱きつかれていた。


頭に顎をのせるな痛い重い。


「っ、でも諦めないんで!」

「おー、無駄な努力になるが頑張れよ」


なんて性格悪いんだ土方よ。
男は悔しそうに去っていったから助かったけど。


「…離せ」

「チョコくれねぇと離さねぇ」

「は?」


いや離せよ、ロビーだから色んな人に見られてるんだって。


なんだこの羞恥プレイは。



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