毒舌最強少女の日常
贈り物
『……沖田さん、沖田さん。』
ある日の昼下がり、
瑠偉は物陰に隠れながら、沖田に手招きした。
「?」
沖田は首を傾げながら瑠偉に近寄る。
『ちょーっとですね………』
「………はい。」
『――――を手伝って欲しいんです。』
「あぁ、いいですよ。」
――――――…
「ん?…あれは。」
土方は、物陰に隠れてヒソヒソと話している瑠偉と沖田を見つけた。
そして、瑠偉と沖田は二人並んで屯所から出て行く。
(……浮気、…いやいや!それはねぇ……よな?)
少々不安になりながらも、
まだ残っている書類を片すために、部屋に戻った。
(そーいや、筆がもうボロいんだよな…。)
なるべく、瑠偉のことを考えないようにして。