毒舌最強少女の日常
「身売りかて、せんようにする。それに…」
―――これは副長命令や。
山崎の口から紡ぎ出された予想済みの言葉に、瑠偉はため息をついた。
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そして
「おっ、おぬし、新しく入ったのか?」
「はい。時雨と申します。」
瑠偉は【時雨】という名で、問題の店で働いていた。
酒に溺れて、自分は何人の人を殺めただの、自分は国のためにやっただの、
豪語する男を相手にハッキリ言って不快そのものだった。
しかし
(トシの野郎……後で殴るっ!)
これは副長命令―――つまりは土方からの命令なのだ。
しっかりこなさねばならない。