毒舌最強少女の日常
男に何回か酌をすると、カラッとふすまが開き
「お客はん、すんませんなぁ。時雨に別のお客はんが来てはるんです。」
頭を下げた、綺麗な人がいた。
男は酌をしてもらい、話を聞いてもらっただけで満足したらしく
「そうか、じゃあ俺はお暇しよう。」
「すんません、それじゃ、時雨をお借りします。」
男は、上機嫌に頷き、帰っていった。
そして、
瑠偉がまた部屋を移動しようと、廊下に出ると、その綺麗な人もついてきた。
瑠偉はあからさまに嫌そうな顔をして
『何かお話でも?―――山崎。』
と、言った。
そう、山崎も女装をして遊廓にいた。