毒舌最強少女の日常
瑠偉は部屋にあった鏡で自分を見てみた。
『―――なっ!!?』
そこに映っていたのは―――…瑠偉の顔、ではなく、沖田の顔だった。
―――――――――…
『沖田ー!』
「く、組長?組長が沖田では…?」
『んなこと分かってる!沖田……じゃなくて、る、瑠偉さ、ん……見なかったか?』
瑠偉は部屋から出て沖田を探していたが、いまは自分が《沖田》であることを思い出した。
(自分にさん付けするとか……虫酸が走るな。)
「瑠偉さんなら、なんか叫びながら中庭の方に……。」
『それだけ分かればいい。礼を言う。じゃな。』
そう言って、瑠偉は中庭を目指した。
「沖田さんっていつもは敬語……だったような。」