First crush
帰り道あたしと先輩は手を繋いでる。
「先輩」
「ん?」
「実はあたしも告白しようと思ってました」
「まじ?」
「はい」
「先に言われなくてよかった」
先輩は口を開けて笑ってる。
かわいいな・・。

「さえ」
「はい!」
「これからは先輩って呼ぶのと敬語はなしな?」
「えっ」
「“智”ってちゃんと呼んで」
先輩ってずるい。
そんな目で見られたらあたし-・・・
「智・・」
照れながらも名前も呼んで智先輩の顔を見ると-・・
「智先輩・・?」
「あー・・やべぇーな。やっぱ智先輩でいい」
顔を真っ赤にしていた。
これからはいろんな顔を見てられる。
あたしだけの先輩。
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