First crush

部活!

朝起きたのは8時だった。
いつも家を出る時間は―・・・
「もうすぎてんじゃん!」
急いで制服に着替えてリビングに行った。
「お母さんー!」
「何?」
「なんで起こしてくれないの!?」
「何度も起こしたよ」
「さえが起きなきゃ起こしたことにならないよ!」
そう文句を言って家を出た。

「セーフ!」
頑張って走ったお蔭でギリギリ間に合った。
「さえー今日遅いね」
「寝坊したー」
さゆりと栞は「バカじゃーん」って笑う。
バカって言われてるのになぜか笑顔になる。
「あの二人は?」
「今日は彼氏とサボりらしいよー」
相変わらず・・・ラブラブだなぁ。
そんなに毎日会って飽きないのかな・・?
あたしは自分の席についてファイルを取り出した。
そしたら一枚の紙が床に落ちた。
あたしはそれを拾って見たら部活紹介の紙だった。
入学式の時にもらってそのままスクバに入れていたんだ。
・・・部活どうしよう。
あたしは栞とさゆりの所に行った。
「二人は部活決めたの?」
「うちは軽音部~」
さゆりはすごいニコニコしてる。
「栞はーホッケー部」
「さえどうしようー・・・」
「まぁ、まだ時間あるしゆっくり考えなよ」
「うん」
あたしはその紙をスクバにしまった。
中学の頃はバレー部だったしなぁ。
栞は中学と一緒でホッケー部かぁー。
さゆりは陸上部だったのになんで軽音部・・・?
翔子は何部かな?
千可は??
まだ決めてない人も多いはずだしいいよね。
自分の席に戻って教科書とノートを机の上に出した。
今日は高校生になって初めての授業。
なんか楽しみだな。
ワクワクしてたらやっと授業が始まった。
「席つけー」
先生の言葉でみんなが席につく。
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