[企画]$oldier File
「二時の方向敵兵三体!崩壊した鉄骨を盾にしている!」


耳元にノイズ混じりの通信が入る。


「隠れていても無駄だ!」



弾丸は跳ねる。


放った弾丸は鉄骨に当たり潜む敵兵を襲う。

奇襲を食らって悲鳴があがる。



残り、二人。



続けてシングルアクションアーミーの撃鉄を引く。狙いは鉄骨。


隠れていた兵士が脚を引きずらせ表に転がり出てくる。


残り、一人。



訳も分からず狙われている事を知り背中を向けて兵士は逃げ出す。




「狙われたことを後悔するんだな。」


命中。右脚に被弾。





「お見事。さすがホープ。次は橋中央付近に兵士二人、陸型2体!」



通信を聞きながら弾倉に弾丸を装填する。



「敵兵士の数が少ないようだがどうなっている?」

「陸型に頼って後方へ撤退した。残り兵士はその二人だけだ!!」



先程まで鋭い眼孔でこちらを狙っていた兵士が今は足元で慈悲を請いでいる。

死なないように倒す。

周りが私をホープと呼ぶ由縁だ。
< 3 / 12 >

この作品をシェア

pagetop