姫様のわがまま*高貴な姫のペット*
「寒いの??」
ふるふると首を横に振る。
そんなことは、無いはずだ。
窓の外を見てみる。
雪が降っていた。
なのに、何故こんなに薄い上着を...??
フランは、アンドリューのそばを離れ、衣装ケースに近寄った。
「アンディー、こっちにおいで。」
手招きをすると、おそるおそるこちらへ近づいてきた。
「これを。」
バサッと上から羽織り物を羽織らせた。
フランの一番のお気に入りの、そしてすぐに体が温まる物。