NAO
もう、いいよ。


電気のつけていない教室が、いつの間にか暗くなり始めていた。


太陽の位置が変わって、教室に陽が当たらなくなっていた。


ちょっと、今何時よ―


はっとして時計を見た。


...ゲ、止まってるし。


もう授業は終わったのかな?


それともまだ1時間目の途中?


分からない。


とても長いような、短いような時間だったから。


―キーンコーンカーンコーン...


チャイムが鳴った。


あたしは取り敢えず教室へ向かった。
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