NAO
やった!と怜が喜ぶ。


飛鳥も今日だけだよ、とか言いながら嬉しそうな顔。


ソフトボール部の怜は、よく焼けた肌をしている。


反対に、飛鳥は真っ白の肌。


性格もほとんど正反対と言っていい2人がつるんでいるのを見ると、驚く人もいるみたいだ。




「早く行こ!男子に場所取られちゃうよ!」




あたし達は走って中庭に出た。


購買部から直行してここに来た男子たちに場所取りはされていたが、あたし達が座れないほどでもない。


ここにしよう、と日当たりのいい場所を指して怜が言う。




「え、もう少し日影のとこがいいよ。」




と飛鳥。
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