NAO
いつもはこんな中途半端な気持ちなんて浮かんでこないのに。




「いつも思うんだけどさ、奈緒のお弁当美味しそう。」

「...確かに。ちょっと食べていい?
ご飯あげるから。」




飛鳥がふりかけのかかったご飯を差し出して言う。




「いいけど。今日の失敗してるかもよ?
...てか、改まって聞くことじゃないでしょ。」





あたしは飛鳥の家のふりかけが好き。


だから前から交換とかはよくしてた。


怜はいつもコンビニのパンとかで、お昼前のお腹が空いた時に、たまにもらったりした。
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